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【85】 ロタウイルス感染症
25.3.23


 例年、3月はロタウイルス感染症が流行する季節なのですが、今年は、これまで散発的に見られるだけで、気候のせいなのかと思っていましたが、桜の開花を待つように、患者さんの数が少し増えてきています。
 典型的には、突然、白〜クリーム色の水様下痢と嘔吐が始まります。発熱を伴う子どももいます。中には、痙攣を起こす場合もあります。
 かつては、前夜に発症し翌朝には高度の脱水で入院するようなケースもありましたが、最近は、全体的に軽症化している印象があります。
 また、幼い子どもほど重症化する傾向があるので、現在は自費接種ですがロタウイルスワクチンの利用が可能になっています。
 その効果については、これまで経験がなかったので実感がありませんでしたが、ここのところ受診される赤ちゃんの中に、(これでロタ?)と思えるくらい軽症の子どもが結構おり、伺うと、みなさんロタウイルスワクチンを接種しているのに驚いています。
 元気な分、他の赤ちゃんにうつす機会が増えるのがちょっと心配です。
 ロタウイルスの伝染力はとても強く、誰もが何度かは罹患しますが、その度に軽症化してゆくと言われています。ロタウイルスワクチンは、2〜3回弱毒化したウイルスを体内に入れて一応感染を起こしたことにして、その後の自然株ウイルスの感染を軽症化しようするものです。
 ただ、このワクチンはあまりに高価で、不謹慎ですが、750mlのワインに換算すると650万円にもなるのです。ロマネ・コンティどころか、沈没船から引き上げられたビンテージ・シャンパン並み?
 より早い公費助成が望まれます。なお、消毒にアルコールは無効で、ノロウイルス同様に、塩素系消毒剤や熱湯が有効です。

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【86】 同時接種2
25.3.30


 この3月上旬にワクチンの同時接種後に乳児が死亡した、という報道が3月11日付の一部の新聞でありました。
 そのネタは、3月11日に行われた厚労省の予防接種後副反応検討会資料によるもので、昨年10月以降、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの同時接種後の死亡例が5例あったという報告の一角でした。詳細は調査中ながら、死亡の原因はほかにありワクチンの安全性については特段の問題はない、という結論が出されたようです。
 ところが、思い起こせば、昨年の3月にもヒブと肺炎球菌ワクチンの同時接種による死亡例が5例報告されて問題となりましたし、また、他の集計では、1年半の間にワクチン後の死亡例が20例あり、そのうち17例が同時接種だった、と言われています。
 もちろん、いたずらにワクチンの危険性を云々すれば、ワクチンの接種率が低下することが危惧されますが、同時接種については小考の余地があるでしょう。
 ワクチンの中でも肺炎球菌ワクチンは、他のワクチンに比べて接種後の免疫反応が強く出ることがかねてより指摘されており、そこに似たような免疫反応によって効果を発揮する他のワクチンを同時接種した場合、相乗効果によって強すぎる免疫反応が起こり、通常では予測できない副作用が起こるのではないか、という専門家の意見があります。
 現在当院では、どのワクチンも初回同士での同時接種は行っていません。何か問題が起こった時、どのワクチンが問題なのか分かりにくいからですが、今回の事情を配慮して、肺炎球菌ワクチンは原則的に単独接種とすることにしました。
 こうした情報は、すべての新聞が報道してもおかしくないくらい重要なことのはずですし、また、接種されるご家族と医師とが共有すべきものだと考えています。

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【87】 ワクチンの無料化
25.4.6


 肺炎球菌、ヒブ、子宮頚がんが平成25年4月1日より定期接種化し窓口負担が無料になりました。少し煩雑なのでまとめておきます。
肺炎球菌/ヒブ ワクチン 子宮頸部がん ワクチン
対象 2ヵ月〜 4歳11ヵ月 小6、中学生、高1
予診票 25年2月誕生以降の児に送付、それ以外の児には当院保有 対象者送付、(品川)小6のみ自己請求
他区の方 23区相互乗入れで無料 23区相互乗入れで無料
備考 接種開始月齢により助成回数が異なります (品川)20 歳相当女子(平成5.4.2〜6.4.1生)8000円助成

風疹が都内で大流行しており、品川区の緊急対策として以下の方々への風疹/MR ワクチンが全額助成されます
【対象@】19歳以上の妊婦の夫:平成25年9月末まで
【対象A】19〜49歳の妊娠希望女性:平成26年3月末まで
過去に風疹の罹患やワクチン歴がない品川区民が対象です。
本人確認ができる保険証や免許証のほか、妊婦の夫は母子手帳か写しが必要です。
風疹とMRのいずれかのワクチンを選択できます。

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