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【82】 PM2.5
25.3.2


 最近、PM2.5という文字がやたらと目につきますが、大気汚染の一つ粒子状物質(Particulate Matter)はけっして新しい問題ではありません。中でも微小粒子状物質(PM2.5)は、その小ささのために肺の奥底まで到達するので、気管支を傷害するリスクなどがこれまでにも指摘されてきました。
 ことさら強調されるようになったのは、中国での汚染が急激に悪化し日本への影響が無視できなくなってきたからです。先日は、環境省が従来の環境基準(1日平均<35gμ/m3)に加えて、外出を自粛したほうがいい基準(1日平均>70μg/m3)を発表しました。
 北京あたりでは1日平均700μg/m3以上の汚染を起こす日もあり、それが偏西風に乗って日本に飛来する危険性があります。3〜5月には、それに黄砂が加わります。
 最近、地震、放射能、天気などについて、専門家による注意を促す情報がやたら増えており、"言っときゃ安心"的な安易さを感じますが、PM2.5についても似たもの?
 黄砂についたPM2.5が有害物質に化学変化するかも、PM2.5が高濃度の日は洗濯物を室内に、西日本各地は中国からPM2.5が飛来する危険性が高い、子どもや高齢者は特に注意してなど、ちょっとあおり過ぎな気がします。
 そのどれもが十分なエビデンスをもっているとは言えないからです。ちなみに、九州・福岡市の昨年と今年のPM2.5の比較を見ると、両年にほとんど差などないのです。
 当面、環境省のHPにある「そらまめ君」(http://soramame.taiki.go.jp/Index.php)で、各地の汚染濃度を眺めておく程度で十分ではないでしょうか。

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【83】 ワクチン情報
25.3.10


 すでにHPの「お知らせ」にも一部書きましたが、3月から4月にかけて、ワクチンについていくつかの変更点がありますのでまとめておきます。
 特筆すべきは、ヒブ、肺炎球菌、子宮頚部がんが定期接種に加えられ、無料で接種できるようになることです。一応平成25年4月1日から開始される予定のようです。
 ヒブ、肺炎球菌ワクチンの接種をすでに開始している方については、自治体がその概要を把握しており、それに合わせて予防接種票が送付されるようです。次回接種までの間隔にゆとりのある方は、ちょっと様子をみるのが賢明かと思います。
 子宮頚部がんワクチンについては、3月までで従来の助成が終了します。接種終了予定のかたは期間内での接種が勧められます(4月にずれこんでの無料接種は無理だとおもいます:確認中)。4月からは、小6、中1〜3、高1が対象者となり無料接種できます。
 MRの3期、4期の接種が3月いっぱいで終了しますので、該当する方は接種を忘れないで下さい。現在、都内で風疹の流行が見られています。接種票があれば無料ですから、自分のためにも他の方にうつさないためにも是非接種してください。
 日本脳炎ワクチンの接種対象者が少し広げられましたが大差はありません。接種票をお持ちの方は、コガタアカイエカが飛び出す夏まえに接種を済ませるように予定してください。
 BCG接種は、これまで通り生後4ヵ月健診に原則として行われますが、推奨期間が生後6ヵ月までから、生後1年までに広がりました。品川区はこれまで通り集団接種です。

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【84】 鼻洗い
25.3.17

 花粉が盛大に飛んでいます。8日〜10日にかけては特に多く飛んだようです。
 例年アレグラで済んでいた方も「もう少し効く薬は?」と来院されます。
 いろいろとよい薬が手に入るようになりましたが、ゴーグルやマスクで物理的に体内に取り込まないのが一番です。
 それでも完全ブロックという訳にはゆきませんから、目にしても、鼻にしても、洗い流すひと手間をかけることをお勧めします。
 鼻洗いは、文字通り水で鼻の粘膜を洗うのですが、水道水は粘膜を傷めますから、0.9%生理的食塩水で洗います。生理的食塩水は医薬品で、すべての薬局で手に入る訳ではありませんから、自分で作るのも一法。消毒と塩素を除くのを兼ねて、水道水を10分ほど煮沸してから使います。500mlの水に4.5gの精製塩(小さじ1杯弱)の比率で加えて溶かします。鼻洗いにはやや薄めでも大丈夫です。ペットボトルに作っておくと便利です。
 その食塩水を、お湯などで消毒したボールやお椀などに入れて、片側の鼻孔を押さえて、反対側の鼻孔から吸っては出すのが鼻洗いです。もちろん順番に両側します。吸った食塩水を反対側の鼻腔から出したり、ノドの方まで吸い込んで口から吐き出したりする方法もありますが、これはちょっとテクニックが要ります。
 食塩水を、もっと簡便かつ有効に使うには、点鼻薬の容器(中が洗えるもの)や市販のスプレーボトル(ノズルつき)がお勧めです。市販の鼻洗浄器でも、もちろんよいのですが、後始末のことなど手軽さを考えるとちょっと?
 これでしたら、鼻腔を噴霧した食塩水で洗うことができます。生理的食塩水ですから鼻にツーンとはきません。何回か噴霧して鼻から水が垂れてきたら片側ずつ鼻をかみます。何度か繰り返してもOKです。
 最後に、点鼻薬があれば点鼻しておきます。花粉や汚い粘液がくっついた鼻の粘膜に点鼻するより遥かに効果的です。
 花粉症のみならず、副鼻腔炎になりやすい方、プールに通っている方など、鼻の粘膜を清潔に保ちたい方に有効な方法です。


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