直線上に配置
【79】 坐薬について
25.2.8

 坐薬は、肛門に入れて使う薬。座薬と書く場合もありますが、坐は坐る動作を、座は坐る場所を意味するので、正しくは坐薬です。
 坐薬には、体温の熱で溶けて吸収されるタイプと体液を吸い込んで溶けるタイプがあります。いずれも筋肉注射なみに吸収されるといわれています。
 鎮痛・解熱剤のアルピナ坐薬やアンヒバ坐薬は前者であり、暑い場所では溶けてしまうので冷蔵庫で保存する必要があります。
 制吐剤のナウゼリン坐薬や抗痙攣剤のダイアップ坐薬は後者で、常温での保存が可能です。
 使い方は、坐薬の先がとがった方から肛門に押し込みます。押し込みにくい時は少し水で濡らしてもいいでしょう。ポイントは入れた後、肛門の部位を10分ほど押さえておくこと。
コアラの親子のようにお腹とお腹を合わせて抱っこし、年長児でしたら肛門にトイレットペーパーの丸めた物を当て、パンツの外から押さえます。
 乳幼児は、背中越しにおむつの外から肛門部に指をあて、指で子どもの体を上に持ち上げるような感じで押さえます。
 押さえ方を覚えておくと、下痢をしている子どもにも坐薬を使うことができるので便利です。
 いきんで坐薬の形のまま排泄してしまったときは、すぐに再投与が可能です。
 坐薬のサイズを半分などに調整しなくてはいけない時は、ナイフなどで斜め鋭角にカットしてとがった方から肛門に押し込みます(薬局で説明図がもらえます)。

直線上に配置
【80】 チック
25.2.15

 肩から上の体の一部を意味もなく、繰り返し動かすのがチックです。
 瞬き、顔をしかめる、口をゆがめる、鼻翼を動かす、首を傾ける、首を回す、咳払いなど、動作はさまざまです。
 時々、頭を壁や床に繰り返しぶつける赤ちゃんがいますが、それも、広い意味でのチックと考えています。
 チックの原因を脳の機能障害とする説もありますが、子どもへの対応を変えることで大抵はよくなるので、当院では、その方法をお伝えしています。
 「心は鏡」という通り、親に(何でそんなことをするの?)と思わせる子どもの動作は、子どもが親に「何でそんなことをするの?」と感じている証拠と考えます。
 親の"そんなこと"とは、ちょっと度を超えたしつけであることが多く、親の、ああさせたい、こうさせたい、を緩めてみれば、その効果は驚くほど短時間に現れます。
 それも1〜2週、遅くとも1ヶ月もやってみれば、(ほんと!)と驚かれるはずです。
 かつて、生後6か月ほどの赤ちゃんの頬がわずかにぴくぴくする、と受診した母親がいました。発育、発達は正常でしたが、定義だけからみればチックであり、押しつけめいたことを一切止めてみたらと提案しました。数日後、目立たなくなりましたと母親は受診しました。「こんなことってあるんですね。こんなに小さいのに」

直線上に配置
【81】 抗ヒスタミン剤
25.2.23

 花粉症の季節。今年は、大量の飛散が予測されていますが、寒いせいか、爆発はもう少し先のようです。
 花粉症の鼻汁、くしゃみ、目のかゆみといった症状を和らげる抗ヒスタミン剤には、眠気や集中力の低下などにより生活に支障をきたす(impaired performance)副作用があり、かつては、ずいぶんと悩まされましたが、最近の薬は、効果、副作用両面でかなり進歩しています。
 文献をもとに副作用を軽い順に並べてみると、アレグラ>(クラリチン)、(タリオン)、(ザイザル)、アレジオン>エバステル、ジルテック、アレロックのようになります。
 (非科学的ですが)評判と手応えをもとに効果を比べてみると、アレロック、ザイザル=ジルテック>エバステル、アレジオン>タリオン、クラリチン、アレグラと言った順かと思います。ザイザルは、ジルテックの効果をそのままに、副作用を減らした同系列の薬です。
 幼い子どもにも使えるのは、アレジオン、アレロック、クラリチン、ジルテック。
 風邪薬でも眠たくなりやすい人は、アレグラ、ザイザル、アレジオン、クラリチン。
 症状が重たい方は、アレロック、ザイザル、エバステル、ジルテック。
 忘れん坊の方は、アレジオン、クラリチン、ザイザル(成人)、ジルテック(成人)の1日1回内服。
 効果対副作用から総合的にみると、軽症の方は、アレグラ、アレジオン、中等症以上の方は、ザイザル、アレロックといったところでしょうか。ただ、個人差が大きいので、疑問符がつくときには、何種類か試してみることをお勧めします。

直線上に配置

<前  索引>  次>

あいあいキッズクリニックへ
思春期ブルー研究所へ