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【73】 好き嫌い
24.12.29.
 ジャンクフードの氾濫する現代。子どもには、栄養バランスの良い食事をさせてあげたいものですが、子どもの好き嫌いはちょっとした壁です。好き嫌いについて考えてみます。
【原因】 食物の見た目、食感、味、においなどのほか、無理やり食べさせられた記憶が災いすることもあるでしょう。
【工夫】 見た目や食感は、刻んだりすったり包んだりすればある程度解決できますし、味やにおいも調味料や香辛料などで変化させることができます。
 子どもと一緒にお料理をして、自分が作った食物として抵抗感を薄れさせる方法なども考案されています。家では食べないのに、保育園や幼稚園では食べることもあります。「さあ、ご一緒にいただきます」のおまじないが効くのでしょうか。
 そんな工夫をしてもなお、子どもがその食物を嫌がるのであれば、アレルギーの可能性を考えておきたいものです。
【仮性アレルゲン】 アレルギー反応は色々な化学物質によって起こりますが、そうした物質を直接含む食物があります。ほうれん草、ナス、トマト、えのき、チーズ、たけのこ、キウイ、アボカド、山芋など多くの食物が知られています。ジンマシンなどの反応まで至らなくとも、気分不快程度でもその食物を避ける原因となります。
【口腔アレルギー症候群】 花粉症があるとそれぞれの花粉に似た成分をもつ食物にアレルギー反応を起こすことがあります。白樺、ブタクサ、スギ・ヒノキ、カモガヤ、ヨモギなどの花粉症の患者さんが、林檎、トマト、ナッツ類、ウリ類、キウイ、バナナ、セロリ、人参、じゃがいもなどを食べると、渋みや苦味やしびれ感から不味く感じます。
 少なくとも、食べたあと必ず吐くような食物は強要しないほうが賢明です。
【バランス】 栄養バランスが崩れると心配される母親もいますが、食物には必ず代替できるものがあり、例えば、人参を食べない子どもなら、カボチャ、赤肉メロン、ほうれん草、小松菜など他のカロチンを多く含む食物を選べばよいことです。

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【74】 食べ物による窒息
25.1.3.
 子どもやお年寄りは、喉の機能が未熟だったり衰えたりして、食べ物が喉や気管につまって窒息する危険性があります。
【つまるもの】 この季節は、おもちをつまらせることも多く、一応の対応法は覚えておかれるとよいでしょう。
 餅、こんにゃく、ステーキなど噛み砕きにくいものや、ピーナッツや豆状のお菓子が危険です。そのままの豆は、3〜4歳以下には与えないのが賢明です。
【症状】言葉が出なくなる、咳き込む、首に親指と人差し指を当ててもがく(チョークサイン)、顔色が紫色になる、更に進むと意識がなくなり、死に至ることもあります。
【処置】喉につかえている物が見えるなら、ハンカチなどをしっかり巻いた指で掻き出すことを試みます。
 見えないなら、背後からみぞおちあたりを握りこぶしで腹から胸に向けて圧迫するか、みぞおちに腕や大腿・膝を当てて背中(肩甲骨の間あたり)を繰り返し叩いてみます。
 掃除機の吸引力を使って、つまったものを取り出す方法もあります。先を口の中に入れ、鼻や口の隙間は塞ぐようにして、電源を入れます。掃除機に装着して使う吸引用ノズルも市販されています。
【予防】つまりやすいものを避けることはもちろんですが、食べ物を口にしたまま、笑ったり、泣いたり、ころんだりしてつまらせることが多いので、食事中にテレビをみたり、驚かせたり叱ったり、歩き回らせたり、遊ばせたりなどしないことが大切です。

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【75】 インフルエンザと出席停止
25.1.10.
 いよいよインフルエンザの流行が本格化し始めたようです 。
 そのインフルエンザの出席停止期間について、昨年4月に法令改正が行われましたので少し書きます。
 これまでの「解熱後2日を経過するまで」から、「発症後5日を経過し、かつ解熱した後2日間(園児は3日間)」と変更されました。
 その内容はかなり厳しく、発症とは発熱(おおむね38℃以上)のことで、5日とは発症日を含まずに計算するので、水曜日に発症すれば、最短でも翌週の火曜日までは出席できません。
 また、発症後5日たっても、解熱後(解熱日を含まずに)2日(園児は3日)を過ぎていないと出席できません。たとえば、抗ウイルス剤が効かずに発熱後4日目に解熱した園児であれば、解熱後3日を過ぎた8日目にしか出席できません。

発熱←    5日間    →出席
0  1  2  3  4  5  6  7  8
            解熱← 3日間 →出席

 元気な子どもを何日も隔離しなくてはならないこの改定が、功を奏するかどうか。新型インフルエンザの封じ込めに失敗した轍を踏まないことを願うばかりです。
 ちなみに、ワクチンを接種していると、37℃台で経過するインフルエンザもありますし、中には、症状が出ずに抗体ができてしまう不顕性感染すらあることが分かっています。

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