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【52】 車と子ども
24.7.27.
 暑い夏がやってきました。この季節、車でのお出かけも多いと思いますが、子どもにとって、車にはいくつかの落とし穴が隠れています。
 まず、車内は、何よりも乾燥しやすいこと。不感蒸泄量の多い子どもにとって脱水機とでもいえそうな装置なのです。子どもは脱水ぎみになると、多少元気でも免疫力が落ちて風邪をひきやすくなります。こまめな水分と塩分の補充が必要です、もちろん、ミルクでもOKです。柑橘系のジュースも水分補充にはよいですが、車酔いを誘発しやすいので注意してください。
 第二に、夏の車内はすぐに高温になってしまうこと。エアコンが効いていても、窓から外気が入ってきていても、車内に子どもだけを残すのは極めて危険です。ちょっと買い物に、ちょっとトイレに、そのスキに命に関わるたくさんの事故が起こっています。エアコンをつけておいたのに・・エンジンキーを子どもが切っていたなんてことも。
 第三に、ちょっと長めのドライブが予定されている場合、携帯トイレなどの準備もお忘れなく。頻繁にトイレにゆくくらいの水分補充が必要だからです。路肩にとめてちょっと用を足せばなんて思いがちですが、路肩は追突事故の多発地帯です。
 第四に、車酔いのある子には、酔い止めや、少し眠くなる薬を用意されるとよいでしょう。車内でのテレビ、ゲーム、マンガは酔いを誘発します。こまめに休息をとることは、運転手にも子どもにもよいことです。おしゃべりH23.7.21に詳しく書きました。

 よいご旅行を。
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【53】 平熱
24.8.2.
「うちの子の平熱は36.3℃です」などと言う方がいますが、実は、健康な時の体温である"平熱"は1日の内でも変動しています。
 普通、朝は低め夜は高めでその差は0.5℃〜1.0℃と言われています。朝、36.5℃だった子どもが夜には37.2℃なんていうこともあります。
 ですから、「うちの子の朝の平熱は○○℃で、夜の平熱は□□℃です」というのが正しい言い方です。
 健康な時に体温を測るのは、登園前、登校前くらいですから、ほとんどの方は朝の平熱しか知らないことになります。健康な時に、朝以外の体温も測っておくと、わずかな発熱にも気づくことができます。
 体温は朝夕の変化ばかりでなく、暑い中にいたり、泣いていたり、運動をしたり、食事をしたりすると、体温はそれだけで上がってしまいますから、空腹な状態で1時間ほど涼しい環境でテレビでも見ていたあとの測定が正確といえます。
 夏休み、プールの前の体温測定にはとくに注意が必要です。
 今日、体温計というと電子体温計ですが、体温計の種類によって、また測定位置によって精度が違うので、事前に、異なる条件で何度か測定を繰り返して、そのクセを知っておくと便利です。
 なお、予防接種前の体温は、37.4℃以下であれば、多少風邪ぎみでも食欲があり元気であれば接種可能です。

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【54】 ビタミンCの話
24.8.11.

 夏。シミの予防効果で知られるビタミンCは、体の老化にも関係する活性酸素を中和したり、鉄分の吸収を高めたり、コラーゲンを合成する役割のほか、ストレスに強い体を作るのにも役立っています。
 そのビタミンCについて、ニンジンやキュウリに含まれる酵素がビタミンCを破壊するので、生で一緒に調理しない方がいい、という噂があります。
 ほとんどの動物にはビタミンCを体内で合成する能力がありますが、人間にはあいにくその能力がなく、食べたり飲んだりして体内に取り込むしかないので、破壊されるというのはちょっと問題です。
 ところが、酵素による破壊と言うのは、還元型ビタミンCが酸化型ビタミンCに変わるという意味で、加熱による破壊のように分解されてしまう訳ではありません。
 しかも、酵素によって変化した酸化型ビタミンCは、体内の酵素によって還元型ビタミンCに戻ることができます。
 ですから、食材同士の相互作用など心配せずに、野菜や果物などの食材からビタミンCを摂取できると考えておけばよいでしょう。
 もっとも、酸化型ビタミンCは空気に触れると分解されやすいので、すりおろすなどあまり細胞を破壊するような調理法は避けた方がよいでしょう。
 ちなみに、ジャガイモのビタミンCは、でんぷんに包まれているため加熱による分解を受けにくいと言われています。

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