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【49】 乳児突然死症候群
24.7.5.
 それまで元気だった赤ちゃんが、何の予兆もなく寝ている間に突然死んでしまう。
未だに本当の原因は不明の病気です。
 生後2ヵ月〜6ヵ月の赤ちゃんを中心に1歳未満にみられます。発生頻度は、出生2000人に1人(推定)といわれています。
 危険因子として、うつぶせ寝、家族の喫煙、人工栄養児が指摘されています。仰向けで寝かせつけても発見される時はうつぶせが多く、また、母乳で育てたくともお乳がでなくては仕方ありません。唯一、誰にも可能なのは禁煙で、妊娠中を含めて煙草は止めておくのが良策です。
 一説には、寝ている赤ちゃんの口元の空気によどみがあると、炭酸ガスが溜まりやすくなり、正常な呼吸ができなくなるのが原因であるといわれています。2008年10月には、赤ちゃんの寝室の空気に扇風機などにより流れを作るだけで72%もの予防効果があった、というレポートが発表されました。
 これからの熱い夏、冷房の効果を高めるためにも扇風機で空気の流れを作り、赤ちゃんの口元の空気をよどまないようにしてあげたいものです。扇風機は直接赤ちゃんには当ずに流れができればそれでOK。赤ちゃんの頭の周りには何も置かない注意も大切です。
 赤ちゃんの中には、睡眠中に無呼吸の発作を起こし、ゆすらないと呼吸を始めない子がいます。よく起こる場合は、無呼吸監視モニターという装置を使って20秒以上の無呼吸・無体動を検知し、手遅れになるのを防ぐ方法があります(レンタルあり)。

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【50】 AED
24.7.12.
 自動体外式除細動器(AED)をご存知ですか。
 何となく知っているし、街でAEDという文字を見たことがある、という方も多いと思います。
 しかし、街に誰かが倒れていた時、目の前にAEDがあっても使おうとする方は少ないと思います。
 どう使うのか分からないし、間違って使ったら大変だし、心臓マッサージなんて言われたって分からないし、と躊躇するほうが普通です。
 今回、AEDを取り上げた理由は、ONボタンを押すだけで人一人の命が救える可能性があることを、頭の隅にしまっておいて欲しいからです。
 ONボタンを押せば、その後は音声案内に従って手順を進めればよく、あとはAEDが自動的に心電図を解析し、電気ショックが必要かどうか判断してくれるからです。
 必要がない場合、間違ってどこかのボタンを押しても電気ショックは作動しません。
 濡れた環境でなければ、勇気を出してONボタンを・・。
 ちなみに、心臓マッサージは、ミゾオチのちょっと上に両手を重ねておき、両腕を伸ばしたまま手のひらに体重をかけたり、抜いたりします。1分間に100回くらい繰り返します。
 また、人工呼吸は、してもしなくても蘇生成功率に大差がないことが分かっており、無理に行う必要はありません。どこの誰だか、何が起こっているのか分からない状態ではかえって危険とも言えます。唇に毒物が付着していない保証さえないのですから。

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【51】 風疹が流行
24.7.15.

 関西で流行の兆しをみせていた風疹が東京にもやってきたようです。
 主に成人、特に30代男性を中心に流行しているようです。
 昨日の勉強会で、国立感染症研究所の医師が報告しておりました。
 昭和54年4月以前は、風疹ワクチンは女性に限られて接種されており、風疹の抗体をもたない男性が罹患しているのではないか、と考えられています。
 子どもが風疹に罹った場合、微熱と3〜4日間の発疹程度で終わるので"三日ばしか"と呼ばれますが、成人がかかった場合、高熱、発疹、関節痛など決して軽症では終わりません。妊娠4カ月以内の女性だった場合、胎児が先天性風疹症候群(目、耳、心臓、脳などの異常)を起こす危険があります。
 風疹は、2〜3週の潜伏期をおいて、まず頚部のリンパ節が腫れ始め、遅れて発熱と発疹が現れます。典型的な経過では、顔や体に細かい発疹が現れ四肢に広がります。経過とともに細かい発疹同士がくっついて少し大きめの発疹になることもあります。成人では、関節痛がよくみられます。
 予防にはワクチンしかなく、風疹に罹ったかもしれないが抗体検査はしていない、あるいは母子手帳などでワクチン接種を確認できない方々は、男性も(妻にうつすリスクがあり)ワクチン接種しておくことをお勧めします。成人の場合、麻疹の抗体価の落ちている方も多いはずで、麻疹・風疹(MR)混合ワクチンの接種がよいでしょう。

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