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【46】 夜尿症
24.6.14.
 夜寝ている時のおもらしをおねしょといいますが、5歳を過ぎたら夜尿症と呼びます。
 宿泊行事が増えるこれからの時期、夜尿症が悩みのタネの子どももいると思います。
 そんな子どもたちに、ちょっとした朗報があります。
 つい最近、治療効果の高い飲み薬が発売されたのです。
 これまでにも同じ効果の薬はありましたが、点鼻液だったため、鼻汁が出ている時には効果が不安定でした。
 夜尿症の主な原因としては、寝ている間に尿が作られ過ぎるか、膀胱の容量が小さ過ぎて尿をためられないか、の二つが考えられています。
 ヒトの尿の量は、昼と夜とで異なり、夜間には抗利尿(尿量を減らす)ホルモンが多く分泌され尿は少なくなるのですが、夜尿症の子どもの一部は、そのホルモンの分泌が悪く夜間に尿が作られ過ぎるのです。
 新発売の口の中で溶ける錠剤には、このホルモンと同じ効果があります。
 もちろん、尿を作るという生理的な機能にヒトの手を加える訳で、使い方を間違えるととても危険な薬であることは言うまでもありません。
 対象は6歳以上で、夜間に尿が作られ過ぎていることを検査で確認し、服用の注意点、経過観察の仕方などをご理解いただいた上で処方することになります。

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【47】 オルソ
24.6.21.
 近視について、オルソケラトロジーという治療法が話題になっています。
 レーシック手術のように、角膜に直接手術を行うものと違い、オルソ用のハードコンタクトレンズを夜間に装着し、角膜を圧迫変形させることで屈折異常を矯正する治療法です。
 夜間にオルソ用コンタクトを6時間ほどしておけば、その後10〜30時間近く、はほぼ正常視力の裸眼で生活できるというのです。
 眼鏡、コンタクト生活の方にとっては夢のような話ですが、保険適応はないので高額(10〜40万)な上、コンタクト管理や定期的検診など煩雑で、手放しに喜んでもいられないようです。
 先日、ある学校眼科医が、小児のオルソ適応について、本人の十分な判断と同意が得にくい上、発育期の目に安全であるというエビデンスはまだないので、小児への使用は慎重であるべきであると述べておられました。
詳しくは、日本コンタクトレンズ学会のガイドラインをご覧ください。
http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/orthokeratology.pdf

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【48】 夏風邪流行中
24.6.28.

 涼しいせいか、昨年ほどの流行ではありませんが、今年も夏風邪が流行しています。
 夏風邪とは、ヘルパンギーナ、手足口病、プール熱の3つのことで、毎年6月頃から流行が始まるのです。
 ●ヘルパンギーナは、2、3日続く高熱とノドの強い痛みが起こる風邪で、ノドの奥のでっぱり(口蓋垂、通称のどちんこ)周辺に水泡疹〜潰瘍がいくつかできるので、ノドを見ればだいたい診断できます。潜伏期は2〜4日です。発症して治るまでに3〜7日ほどかかります。
 ●手足口病は、手、足、膝、肘、尻に独特な小水泡疹と、口の中にも水泡疹〜潰瘍ができ痛みます。高熱はあまり出ません。潜伏期は3〜7日です。発症して治るまでに7〜10日ほどかかります。
 ヘルパンギーナと手足口病は親戚筋の風邪で、感染は、患者の唾液、便によって起こります。予防は、例によってうがいと手洗いです。病気を早く治す薬はなく、鎮痛薬で苦痛をやわらげることになります。
 両者とも口内痛があるので食物にはちょっと注意が必要で、冷たいものよりなま温かいもの、固いものより柔らかいもの、真水よりイオン飲料という具合です。
 ●プール熱は、別名咽頭結膜熱。高熱、結膜炎(ないことも)、扁桃腺炎(黄白色の膿がつく)が特徴で、潜伏期は5〜7日です。発症して治るまでに4〜7日ほどかかります。学校保健安全法で解熱後2日間出席停止の必要があります。感染力が強く、涙、鼻汁、唾液、便いずれを介しても伝染する危険性があります。

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