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【37】 出席停止期間
24.4.5.
 桜がようやく咲いて、いよいよ新学期が始まります。集団生活が始まると避けられないのが感染症です。大流行にならないように、保育園、幼稚園、学校は、色々な感染症に出席停止期間を設けています。
 少し前にも少し書きましたが、平成24年4月1日学校保健安全法の省令改定があり、停止期間にいくつかの変更が加えられました。
 ただ、保育園には管轄の厚労省による感染症ガイドラインがあり、幼稚園〜大学には所管の文科省による学校保健安全法があり、ちょっと分かりにくいのでHP上にまとめてみました。
 インフルエンザについては基準がかなり厳しくなりましたから、今後多少の混乱は避けられないものと思われます。おたふくかぜについては基準がゆるくなり、仕事をもつ母親には朗報かもしれません。
⇒保育園の感染症ガイドライン
⇒学校保健安全法による基準
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【38】 ボツリヌス食中毒
24.4.12.
 先ごろ鳥取県で発生したボツリヌス食中毒について、医師会から注意を喚起する書面が回ってきました。
 致死率が高いこの食中毒の特徴は、汚染食品を摂取後8〜36時間の潜伏期をおいて、吐き気、嘔吐、便秘で発症し、脱力感、倦怠感、めまいなどを伴うことです。発熱はなく、意識は正常です。
 進行すると物が二重に見えたり、瞼が下がったり、言葉が出にくくなったり、歩くこともできなくなったりします。
 治療が遅れると、呼吸困難などを起こし死亡することもある食中毒なので覚えておかれるとよいでしょう(正直、どこの医療機関でも診断可能とは限りません)。
 ビン詰め、缶詰、真空包装食品など、酸素が含まれない食品中で増殖し、強い毒素を作ります。毒素で汚染された食品は酪酸発酵臭(バター臭)がします。
 蛇足ながら、蜂蜜の中にはボツリヌス菌に汚染しているものがあり、腸の免疫が未熟な乳幼児には加熱・非加熱と問わず蜂蜜を与えないように、かつての厚生省から通達が出されています。

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【39】 黒い寄生虫?
24.4.19.

 「先生、赤ちゃんのウンチに黒い虫がたくさんいます、何でしょう」
 お母さんは、ウンチをもって来院しました。拝見すると、黒い繊維状のものがたくさん便に混じっていました。
 実はこれ、バナナの未消化な繊維なのです。すべての赤ちゃんに見られるわけではありませんが、兄弟間でみられることもあり体質的なものと考えられます。もっとも、消化力が高まる2歳以降には見られなくなります。
 では、黒が肌色だったらどうでしょうか、5〜10oほどの長さのものでしたら蟯虫という寄生虫の可能性があります。盲腸あたりにすんでいて夜間に肛門の周囲に粘液と共に産卵するので、肛門のかゆみから発見されたり、朝肛門にテープを貼りつけて顕微鏡でみると卵が発見されたりして診断されます。
 今どき寄生虫なんか、と思われるかもしれませんが、先日も便に3pほどの虫がいると来院された子どもがおりましたが、回虫でした。
幸い、ほとんどの寄生虫症には、コンバントリンという1回内服で駆虫できる薬剤があるので、治療は簡単です。
 回虫は糞便で汚染された食品(漬物など)を生で食べることによって感染しますから、(糞便を肥料に使う国からの)輸入食品には気を付けて下さい。
 なお、寄生虫症について、登園・登校の特別な出席停止期間は設けられていません。

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