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【34】 傷は消毒しない
24.3.9.
 モイストヒーリングで著名な夏井医師は、どんな傷もよほど汚くない限り消毒はせず、ただきれいに水で洗うことを勧めています。
 もともと人間の皮膚には、傷を修復する細胞がおり、消毒で細胞を傷めつけたりせず、湿らせておけば傷は自然再生するというのです。
 カサブタを作らない!
 怪我をしたら、水洗いし白色ワセリンを塗りサランラップでおおっておくと、ラップした時点で痛みが和らぎ、軽い傷なら2〜3日ほどでよくなります。
 この方式を用いた、キズパワーパッドなどの新しいタイプの絆創膏?も発売されています。
 やけど、手術での縫合後、病人の床ずれなどから、アトピー性皮膚炎の治療に至るまで広い範囲で応用可能な新しい治療法です。
 痛みに耐えながらオキシフルで消毒されていた過去を思い出しつつ、苦痛を与える医療は医療ではない、と省みるくらいの姿勢が医者には必要ではないか、とふと思うのです。
 ある老婆が飼い犬に手の甲を食いちぎられ、植皮することもなくモイストヒーリング法だけで回復したスライドを夏井先生から見せていただきましたが、これってマジック?といいたくなるほどでした。

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【35】 解熱剤について
24.3.17.
 もっとも身近な風邪薬といえば解熱剤ですが、発熱は、体が病原体と戦うために行っている防御反応のひとつで、安易に解熱剤を使うのは好ましいことではありません。昔行われていた解熱剤の1日3回内服も今は推奨されていません。
 特に、解熱剤とインフルエンザ、水痘との相性の悪さが知られており、アスピリンなどは、ライ脳症を起こす危険性があるため、現在小児への投与は原則的に禁止されています。
 また、他のジクロフェナク(ボルタレン)、メフェナム酸(ポンタール)、インドメタシン(インダシン)などの解熱剤についても、アスピリンほどではないにしても同様の副作用が疑われており、大人に処方された解熱剤を子どもに流用するのはとても危険です。
 当院では、15歳未満の小児に対しては、アセトアミノフェン(カロナール、アンヒバ座薬)以外の鎮痛解熱剤はイブプロフェン(ブルフェン)を含め処方していません。
 解熱剤を使うか否かは、子どもの不機嫌さで決めればよく、体温の高さで決めるものではありません。40℃でも寝ていればそのままでよく、38℃でも不機嫌であれば迷わず使えばよいのです。
 ちなみに、体を冷やすべきか温めるべきかについては、手足が冷たく汗をかかずにいるときは温め、手足が暖かく汗をかき始めたら冷やすようにします。もちろん大原則は、子どもが嫌がることはしない、です。

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【36】 小児救急
24.3.27.

 子どもの突然の発熱。先ほどまで元気だった子どもが、突然に発熱し元気がなくなれば、親なら誰だって心配になるのが当たり前です。そんな親にちょっとした朗報。
 急な症状で病院へ行くべきかどうか、救急車を呼ぶべきかどうか、どこに相談したらよいのか、いろいろと迷う親たちのために、東京都医師会、東京消防庁、東京都によって東京版救急受診ガイド(web版)」が平成24年4月1日(日)よりアップロードされることになりました。
 これまでも救急相談センターで電話相談に応じていましたが、電話さえ躊躇される方々にとっても有用なサービスだと思います。
 ちなみに、「小児の発熱」の欄をみると、「1.意識がもうろうとしている、または、おかしなことを口走っている。2.一日中ウトウトしている。3.興奮している、または、あばれている。のうちひとつでも該当する項目があれば119番」といった具合です。
 <問合せ先>
東京消防庁救急部救急医務課救急相談係 03−3212−2111(内線4545)

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