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【28】 インフルエンザの流行が始まっています
24.1.14.
 他区に比べて出だしがゆるやかですが、品川区でも流行が始まりました。
 過去に新型インフルにかかっていながら、今年インフルAを発症した子どもさんがおり(迅速)、今年の流行はA香港かなと思っていましたら、新型とA香港型の2つが流行しているようです。
 診断には、周囲の流行具合とあわせて、急な発熱と特徴的な喉の所見(細い血管が何本も浮き出る)を参考に、抗ウイルス剤(タミフル、リレンザ、イナビル)の使用を勧めています。
 迅速診断は、原則として発症12時間以降に行い、綿棒を鼻の奥まで押し込むことは決してしません。垂れている鼻汁やかんだ鼻汁で十分検査できるからです。鼻汁の出ない場合は抗ウイルス剤投与後、鼻汁の出るのを待って確定のための検査をします。2〜3日は陽性に出ます。
 この時期、医師自身が悪寒、発熱、関節痛を発症した場合、医師は綿棒を鼻の奥に押し込むでしょうか。たぶん、即座にタミフルを口の中に放り込むはずです。
 なお、インフルには麻黄湯などの漢方薬もよくきくので、過去に譫妄状態など異常行動を起こした子どもや薬剤に対する不安が強い場合に処方することがあります。

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【29】 頭をぶつけた
24.1.27.
 雪など降ると、凍りついた雪道で転倒する方が多発しますが、今回は赤ちゃんの話。
 よちよち歩きを始めた赤ちゃんが、転んで頭をぶつけて来院される例はけっして少なくありません。
 机やたんすの角にラバーを貼りつけるなど予防策を講じても、(えっそんなところに?)という場所に頭をぶつけるのです。
 かといって、頭をぶつけた赤ちゃんが入院するほど重症になったという話はあまりありません。赤ちゃんの頭蓋骨はまだカチンカチンには固まっていない上、脳は髄液と呼ばれる水の中に浮いているので、多少の衝撃は吸収されてしまうのです。
 怖いのは、ぶつけた衝撃で頭の中の血管が切れてしまうこと。出血は時として徐々におこるので1週間以上たってから症状が出ることもあります。
 不自然な嘔吐、いつにない不機嫌さ、寝てばかりいる、手足の力が弱いなど、日ごろと様子が違う症状に加え、大泉門が膨らんでいたら要注意です。
 ※大泉門は、鼻筋の線を頭の方に延ばしていった時、髪の生え際からちょっとの所にある頭蓋骨の隙間で、出血したことにより頭の中が高圧になり膨らむのです。日ごろの大泉門の様子を触っておくと、いざという時に役に立ちます。ただし、1歳半くらいまでにはふさがってしまいます。

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【30】 川崎病にご注意を
24.2.3.

 川崎病は原因不明の熱病。一昨年から全国でまるで流行しているように増えています。
 @5日以上続く原因不明の高熱(憔悴が強い)A両目の充血Bテカテカに腫れる手足の指C発疹(地図の様な発疹が多い)D唇が赤く腫れ亀裂が入るE首のリンパ節が腫れ押すと痛がる、といった症状が6個中5個以上あることで診断されます。
 BCG接種部位の発赤、血液検査でのHDLコレステロールの低下は、補助的診断に役立ちます。
 症状自体はγグロブリンやステロイドの治療でよくなりますが、(疑い例においても)まれに心臓に合併症を起こすことがあるので注意が必要です。超音波検査などで合併症の有無は診断できます。
 かつて川崎病既往児に運動制限をかける学校があることで問題になりましたが、心臓に十分な酸素が回っている(心筋虚血がない)場合には制限は不要です。

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