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【22】 ロタウイルスワクチンについて
23.11.11.
 あーあ、また新しいワクチンが発売になります。怖い病気を予防できるわけですから、もちろんよいことなのですが、小さな赤ちゃんを抱える若い親たちの収入から考えると、肺炎球菌、ヒブ、(不活化ポリオ)、そこにロタウイルスでは、接種の是非に悩まれる方々も多いはずです。
 子ども手当をワクチン接種助成に向けろ、という活動もすでに起こっていますが、国を動かすまでには至っていません。
 発症1日にして脱水性ショックにまで陥ることのあるロタウイルス感染症。かつては仮性コレラとさえ呼ばれたのです。
 近々に発売されるワクチン(ロタリックス)は、生後6週から24週の間に4週間隔で2回経口接種することになっていますが、自治体からの助成はないような雰囲気です。価格は、1回1万〜1万5千円あたりになりそうです。ふー。


23.11.23.
21日(月)より接種を開始しました。接種の是非についてQ&Aにまとめました。参考にして下さい。
ロタウイルス生ワクチンQ&A
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【23】 「茶のしずく石鹸」事件から学ぶこと
23.12.1.
 「茶のしずく石鹸」で起こった小麦アレルギー。この事件は、思いがけずもアレルギーの発生に皮膚が重要な役割を果たしていることを警告することになりました。
 アレルギーは、体にとって不要な物質を体外に出そうとする現象で、たとえばスギ花粉症であれば、鼻炎や結膜炎を起こしてスギ花粉を鼻汁や涙で体外に捨てます。その現象が生活に支障をきたすほどに強く起こることをアレルギーと呼びます。
 「茶のしずく石鹸」には保湿のために小麦の成分の一部が含まれており、それがたまたま皮膚から吸収され体のアレルギー防御機構にひっかかり小麦アレルギーを発生してしまいました。一方、おなじ成分であっても、口から体内に入れるのであれば、消化酵素によって細かく分解されてしまうので、体は不要な物質と感知できません。
 皮膚に触れるクリーム、ローション、石鹸などに食品成分が含まれる場合、皮膚には分解する過程がないので新たなアレルギーを生むリスクがあります。
 原因の分からないジンマシンなどが皮膚症状起こった時には、思い出してみて下さい。小麦由来成分であるグルパール19sへのアレルギーの有無で診断されます。

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【24】 ノロウイルスの流行が始まりました
23.12.8.

 暖かい初冬で、例年より流行が少し遅れていましたが、当院周辺で、ノロウイルス感染症の患者さんが急に増え始めました。
 激しい嘔吐で発症しますが、比較的短期間(早いと6〜12時間)に改善に向かうのが特徴です。下痢や発熱をする方は半数ほどですが、いずれもあまりしつこくありません。
 潜伏期は1〜3日(平均2日)で、感染者の吐しゃ物や糞便を介して感染します。乾燥して粉末になっても、汚染されたお風呂の水からもうつる厄介者です。
 治療は、制吐剤など対症療法くらいしかありません。点滴が必要になる方は稀です。
 予防は手洗いと消毒で、塩素系消毒剤(ミルトン、キッチンハイターなど)が有効です。熱湯消毒も有効です。アルコールは無効です。(詳細はこちら)
 この季節、吐く人を見たらノロと思え、と心得ておいてください。迅速診断法で陰性でも10人に2人程度はノロの場合がありますから、安心は禁物です。なお、当院ではそんな理由で、保険未収載の迅速診断は行っていません。
 登園、登校は、症状がなくなり、元気、食欲、やる気が戻ったらOKでしょう。治ってもウイルスの排泄は1週間ほど続くことがありますが、その期間休ませるのは実際的ではありません。

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