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【16】 RSウィルス感染症が早々と流行しはじめました
23.9.27.

 例年は11月〜1月にかけて流行する、乳幼児が感染すると重症化しやすい怖い感染症です。感染者の咳やくしゃみでまき散らされた痰や鼻汁でうつったり、汚染物に触れた手からうつることもあります。
 2〜8日の潜伏期をおいて、発熱、鼻汁などで発症し、やがてせき込み、ぜーぜー、息苦しさが加わるのが特徴です。呼吸器へのダメージが強く、細気管支炎や肺炎で入院となることも少なくありません。
 早産や、肺や心臓に基礎疾患をもつ、重症化のリスクの高い小児には、条件づき※でRSウィルス抗体を予防的に注射します。
 現在のところ有効な治療法がないので、手洗い、咳エチケットの励行で予防します。年長児は一般に軽症なので、乳幼児がいる家庭では、兄姉からの感染に注意しましょう。
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※RSウィルス抗体(シナジス)の保険適応
1.早産児
・在胎週数が28週以下で、RSウイルス流行開始時に12か月齢以下の赤ちゃん
・在胎週数が29〜35週で、RSウイルス流行開始時に6か月齢以下の赤ちゃん
2.慢性肺疾患を持つ小児
・過去6か月以内に気管支肺異形成症などの呼吸器疾患の治療を受けたことがあり、RSウイルス流行開始時に24か月齢以下の小児
3.先天性心疾患を持つ小児
・RSウイルス流行開始時に24か月齢以下の先天性心疾患児で、血行動態に異常がある小児
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【17】 マイコプラズマ感染症が全国的に流行中です
23.10.6.
 過去、Olympic year diseaseともよばれ、4年ごとに流行していましたが、最近は、いつもどこかで小さな流行がみられていました。
 あまり有名ではありませんが、気管支や肺にとりつきやすく、年長児の肺炎の原因としては結構ポピュラーな病原体の感染症です。
 発熱と咳が主な症状ですが、元気なことも多く、診断がつくまでに時間がかかることも少なくありません。発熱の有無にかかわらず、しつこく続く咳には疑ったほうがよい感染症です。
 治療では、マクロライド系抗生剤(クラリス、ジスロマックなど)やニューキノロン系抗菌剤(オゼックスなど)がよく効きますが、私たち小児科医は、フェム系抗生物質(フロモックス、メイアクトなど)を処方することが多いので、薬の効きが悪い時には疑ってみましょう。
 咳やくしゃみで飛び出した痰、唾液の飛沫でうつり、2〜3週間後に発症します。手洗いや咳エチケットを守ることで予防します。
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【18】 ワクチンの同時接種について
23.10.13.
 昨夜、インフルエンザワクチンについての講演会があり、お話を伺ってきました。
途中、演者の可愛いお孫さんの写真も紹介されました。
3月に一時見合わせになった、同時接種も話題に上がり、安全である根拠は何もないという怖いお話もありました。
講演の後にある女医さんが、誰もが聞きたい質問をしました。
「お孫さんへのワクチンスケジュールはどう組まれましたか?」
苦笑しつつ、「肺炎→DPT+Hib→肺炎→DPT+Hib→BCG→肺炎→DPT+Hib
という順で、肺炎との同時接種は見合わせました」と答えておられました。
おおよそ一般的なスケジュールですが、「肺炎は別がいい」というのが予防接種の専門家の共通したご意見のようです。
協賛の製薬会社からは、(乳幼児の重症胃腸炎を予防する)ロタウイルスワクチンが11月下旬発売予定との報告がありました。
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