直線上に配置
【7】 あせもの季節です
23.7.9.
 最近、あせも(汗疹)の患者さんが増えています。
 子どものあせもができやすい場所は、
@額の髪の生え際周辺、A首下から上胸部、Bうなじから上背部、Cおむつのベルト周辺、D鼻根部から鼻尖部で、@〜Bにあせもがなくて他にあせもができることはあまりありません。
 また、あせもの発疹をよくみると、大小はあるものの似た発疹が集まっているので、ほかの発疹と区別がつきます。
 原因は、肌の敏感さと暑さ。特に、夏場の入浴方法には一考を要します。
 日本には古来より、入浴はしっかり温まるものという常識がありますが、家屋の通気がよすぎた時代のもので、密閉度の高い現代の家屋ではもう常識とはいえません。あせものできやすい子は皮膚の洗浄を目的にして、浴槽に長くつからないこと、できればぬるいシャワーですませましょう。
 節電の叫ばれる今夏ですが、涼しい環境作りを心がけて下さい。
 かゆみがなければ、涼しい環境作りだけで十分ですが、かゆみ強い時には2〜3日弱いステロイド軟膏を塗ります。
直線上に配置
【8】 熱中症の季節到来
23.7.12

 梅雨が明け、本格的な夏の暑さ。
 体がまだ暑さに慣れていないこの時期は、熱中症が多発します。
 高温(多湿)環境で運動や、長い時間を過ごしたとき、また、汗を大量にかいたときには注意が必要です。
 発熱のない熱中症もありますから、高温環境や大量発汗時に、倦怠感、めまい、頭痛、吐き気、顔面蒼白などが見られた時は、熱中症を疑い、0.1〜0.2%食塩水*1を飲ませ、涼しい環境で安静*2にして様子を見ます。
 こむらがえりは、大量発汗→塩分不足のサインなので、0.9%食塩水を与えます。
 高熱≧40℃で意識がもうろうとしているときは、熱射病*3を疑い救急車を呼びます。待つ間も、体に濡れタオルや水をかけて風を送るなど、体を冷やす工夫をします。

*1:塩分が失われた状態で、水だけ飲んでも体は塩分が薄まるのをいやがり、水分だけ腎臓から排泄してしまいますので、水分は必ず塩分と一緒に与えましょう。0.1〜0.2%食塩水は、市販飲料の成分表示:ナトリウム40r〜80r/100mlに相当します。
*2:足を高くして寝かせ、頭や体の中心部に血液が集まるようにします。
飲水できないときや、様子を見ても回復しないときは医療機関を受診します。
*3:熱中症の最重症型で、命に関わるレベルです。体温を下げるのが急務となります。
直線上に配置
【9】 車酔い対策
23.7.19.
 
車酔い(動揺病)は、車で揺られるなど、日ごろと違う平衡感覚にさらされた時、吐気、嘔吐、顔面蒼白、冷汗、めまい、頭痛などの症状が起こるもので、脳からの一種の警報といえます。
 私たちは、目や内耳(三半規管)からの情報をもとに、自分の位置、傾き、回転、遠心力などの平衡感覚を感じながら、立ったり、歩いたりできるのですが、車の不規則な揺れなど、馴染みの少ない情報が目や内耳から送られてくると、脳は、通常と違う平衡感覚を危険!と判断して、”酔い”という警報を発するのです。
 ですから、日ごろから、ブランコ、シーソー、鉄棒、縄跳び、一輪車、でんぐり返しなどで体をよく動かして、色々な平衡感覚のパターンに慣れておくと、酔いにくくなります。ただ、体調が悪いと、酔いやすくなるので、疲れることを避け、よく眠り、風邪をひかない注意も大切です。
 乗る当日は、早めに起きて、軽い運動で目を覚まし、甘いものを軽く食べて、トイレを済まし、締めつけの少ない服で出かけます。酔い止め薬を使うなら乗車30分前に。
 乗車したら、視界が広く、揺れにくい席に深く座ります。前の方の席、進行方向に向いた席が最適。立つ時もそれに準じて、ポールをしっかり握ります。乗車中は、涼しくし、時々空気を入れ替えて、遠くを眺めるようにします。好きな音楽を聴いたり、寝てしまうのもいいでしょう。
直線上に配置
<前  索引>  次>

あいあいキッズクリニックへ
思春期ブルー研究所へ