74. 鍛練療法


【健康法?】
 世の中には、山ほどの健康法がありますが、本当に健康によいのかどうか、その判断はなかなか難しいもの。
 健康法のひとつ、朝のジョギングは、提唱者がジョギング中に死亡して以来、その流行も急速にしぼんでしまいました。
 ここにご紹介する「鍛錬療法」も、何年か先にしぼんでしまうかもしれませんが、少なくとも過去30年近くの間は、思春期の子どもの健康法として定着しています。


【幼い頃からの体質】
 Sさんは、私立中学校1年生。
 入学後しばらくは元気に通学していましたが,5月の連休が明ける頃から、朝の目覚めが悪くなり、食欲も落ちて、しばしば頭痛を訴えるようになりました。
 近くの病院を受診し、血液検査などを受け、起立性調節障害と診断されて、薬をもらいましたが、体調は、一時的に少し改善しただけでした。
「疲れた、疲れたと、口癖のように言います。最近は、朝の腹痛のために学校を休む日もあります」と母親。
「乗り物酔いしやすいとか、小さい頃、吐きやすかったということはありませんか?」
「はい、そうでしたが、それが何か?」
 幼い頃の、乗り物酔い、吐きやすさ、繰り返す腹痛、ずきんずきん頭痛などは、生まれつき自律神経バランスが崩れやすいサイン。思春期になって体調不良を起こしやすい体質ともいえます。


【自律神経鍛練療法】
「治るのでしょうか?」
 体質を治さなくてはなりません。その一つが、自律神経鍛錬療法。
 乾布摩擦、冷水浴、薄着、プールなど、皮膚を刺激することによって、自律神経バランスが安定化することができます。
 おすすめは、朝の入浴と最後に行う冷水シャワー。背中、肩、腕、胸、下半身の順番に、温まった体に水をかけます。
 体の芯が冷えるくらいかけるのがコツ。朝の入浴は、体がだるくなるから、と敬遠する方もいますが、最後に冷水シャワーを行うと、だるさが残りにくくなります。
「朝がとても楽になりました」
 わずか1ヶ月、Sさんは表情まで明るく見えました。
 次回は「学校の役割」

「東葛まいにち」掲載記事より
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