63. 思春期病の予防


【今できること】
 不登校、拒食症、無気力などの思春期の迷路に迷う子どもたちが、年々増えています。
 何か予防する方法はないのでしょうか?
 もちろん、幼いころの子育ての重要性、教育制度改革の必要性は分かりますが、今、思春期の子どもをかかえた家庭にとっては、多少、現実的ではありません。
 そこで、子どもを取り巻く環境と、子どもがもつサインを、あらかじめ評価しておく方法を、お勧めしています。

【共通する背景】
 思春期の迷路に迷った子どもたちの家庭には、似たような背景があり、また、初期のサインにも類似点が多いので、それらを列挙してみます。
 あなたの家では、いくつ当てはまりますか?
*家庭(母親)のこと
 ・両親とも高学歴
 ・親が学校の先生
 ・昔、厳しく育てられた
 ・父親が留守/留守がち
 ・夫婦仲がよくない
 ・生きずらさを感じる
 ・強いストレスを感じる
 ・体調が良くない
 ・子どもの事が気になる
 ・子どもをよく叱る
*子どものこと
 ・中学受験をする/した
 ・成績が落ちてきた
 ・朝、調子が悪い
 ・イライラしている
 ・元気がない
 ・口数が減ってきた
 ・食欲がない
 ・いつも疲れている
 ・生活リズムの乱れ
 ・兄弟が思春期病
 これらの中で、家庭のことの項目は、迷路に迷うリスクがあることを意味し、子どものことの項目は、迷路に入りかかっているサインを意味します。
【対策はまず母親に】
 いかがでしたか?
 該当項目が多かった方は、まず、子どもへの対応を考える前に、自分の心身の健康状態を振り返りましょう。
 母親の健康状態が、子どもの心身におよぼす影響は計り知れません。
 母親の心身が不安定では、子どもを受け入れる対応さえ困難です。
 家事,子育て,人間関係は、たかが家庭のことと思いがちですが、人によっては、ストレス病の、十分すぎる原因となります。
 相談相手には、本来、父親がのぞましいのですが、今日の日本では、カウンセラー、心理士、医師にその役を任せるほかないかもしれません。
 次回は、「ジンマシン」

「東葛まいにち」平成13年12月22日号掲載記事より
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