59. 大人になること

【あるビデオ】
 ある日、一本のビデオが届きました。差出人は、大阪毎日放送。
 子どもの日特番として、西日本地区で放映された番組のビデオでした。私は、解説者として参加しました。
 題して、「ボクらはどうやって大人になるの?」

【大人になること】
 まずは、大人になるってどういうこと?というインタビュー。
 他人への配慮ができること、臨機応変に行動できること、冷静沈着な判断ができることなど、もっともな意見がだされました。
 私は、自立こそ大人になること、と考えました。自立し、何らかの形で社会に貢献できるようになることが、すなわち大人になること、とコメントしました。

【いつから大人?】
 では、いつから大人になるのでしょうか?
 義務教育が中学までであることには、それなりの合理性があるような気がします。
 反抗期と呼ばれる、自立本能をむきだしにする時期を乗り越えれば、一応の大人レベルに達すると思われるのです。
 そんな!?15や16は、まだ子どもでしょう、という疑問。
 いえいえ、判断に多少の甘さはあるにしても、大人としての要因の多くは備わっています。

【夢にかける若者】
 番組では、大人になる過程のドキュメントとして、オーディションに失敗しつつも漫才師をめざす若者、歌手をめざす若者など、夢を追いかける若者が紹介されていました。それぞれの顔には、何かを志すには今しかない、といった決意が感じられました。
 もちろん夢の実現など、そんなに容易ではないはずですが、若者たちのご両親の態度がとくに印象的でした。
「納得するまでやらせるしかありません」

【親のなすべきこと】
 親としては、つらいでしょうし、もっと現実的な夢をみてほしい、と思うところでしょうが、若者たちの夢を否定しない姿勢に共感がもてました。
 実は、この親の姿勢こそが、子どもを自立させ、確かな大人に成長させる一番の方法なのです。
 親から自由を勝ち取った子どもは、沢山の間違いを犯すかもしれませんが、その間違いの一つ一つが、体験を通じての価値観の確立へとつながっているのです。
 次回は、
「眠り過ぎ」

「東葛まいにち」平成13年8月8日号掲載記事より
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